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    <title>黒猫と蜂さんの雑記帳</title>
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    <title>☆このブログについて☆</title>
    <description>☆Last Up&amp;amp;rarr; 2013.12.25 版権「※BL注意※欲しいものは一つだけ-A・ミシェル生誕SS-」☆


こちらのブログは「黒猫と魔女」管理人蜂蜜(ちびたま)による、「雑記専用ブログ」です。
雑記専用ですので更新は不定期になります。



☆雑記とは？☆


私の言う雑記とは、いわ...</description>
    <content:encoded><![CDATA[☆Last Up&rarr; 2013.12.25 版権「※BL注意※欲しいものは一つだけ-A・ミシェル生誕SS-」☆<br />
<br />
<br />
こちらのブログは「黒猫と魔女」管理人蜂蜜(ちびたま)による、「雑記専用ブログ」です。<br />
雑記専用ですので更新は不定期になります。<br />
<br />
<br />
<br />
☆雑記とは？☆<br />
<br />
<br />
私の言う雑記とは、いわば「ＳＳ(ショートストーリー)」「詩」などのことです。<br />
「蜂さんぶんぶん」で雑記とカテゴリ分けしていたのが該当します。<br />
<br />
ジャンルは創作<br />
サブジャンルとしてポップン・サモン・その他版権<br />
※ごくごくたまにですが、BL等ある場合があります※<br />
<br />
※サブジャンルは同人です。<br />
興味本位で観覧して気分が悪くなったりしてしまっても本館サイト同様に管理人は一切責任を負いません。<br />
予めご了承く下さいませ。<br />
<br />
<br />
<br />
ＳＳ等の感想などありましたら、お気軽にコメントくださいませ。<br />
文章に限りますが、リクエストなどもいただけると嬉しいです。<br />
<br />
<br />
☆以下より簡単な書いた物一覧☆<br /><br /><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E2%98%86%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E2%98%86" target="_blank">☆書いた物一覧☆</a>]]></content:encoded>
    <dc:subject>このブログについて</dc:subject>
    <dc:date>2035-04-06T23:25:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
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    <title>※BL注意※欲しいものは一つだけ -2013 A・ミシェル生誕SS-</title>
    <description>※版権二次創作[BL注意]　ミシェル&amp;amp;times;ヒュー(ポップン)※



BLにつき観覧は「☆本文へ☆」からどうぞ&amp;amp;darr;&amp;amp;darr;



☆本文へ☆...</description>
    <content:encoded><![CDATA[※版権二次創作[<span style="color: #ff0000;">BL注意</span>]　ミシェル&times;ヒュー(ポップン)※<br />
<br />
<br />
<br />
BLにつき観覧は「☆本文へ☆」からどうぞ&darr;&darr;<br />
<br />
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<br /><br /><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E2%98%86a%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB-%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%B3-%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5ss%E2%98%86" target="_blank">☆本文へ☆</a>]]></content:encoded>
    <dc:subject>版権</dc:subject>
    <dc:date>2013-12-25T23:02:51+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
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    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
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    <title>キレイな花を咲かせます　-2013　Mother Day-</title>
    <description>※版権二次創作　フェア＋コーラル(サモンナイト4)※






1年に1度お母さんに感謝する日。
あなたはどうやって感謝の気持ちを伝えますか？




お昼ご飯を食べて、最近いつも通う場所がある。
「コーラルちゃん、いらっしゃい」
目的地はミントの家･･･の庭だ。
...</description>
    <content:encoded><![CDATA[※版権二次創作　フェア＋コーラル(サモンナイト4)※<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
1年に1度お母さんに感謝する日。<br />
あなたはどうやって感謝の気持ちを伝えますか？<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
お昼ご飯を食べて、最近いつも通う場所がある。<br />
「コーラルちゃん、いらっしゃい」<br />
目的地はミントの家･･･の庭だ。<br />
ぺこリとお辞儀をすると、持参したジョウロにたっぷりと水を汲んだ<br />
一目散に向かうのは研究のために植えられてる野菜畑の隅っこに置かれた植木鉢。<br />
「少し･･･大きくなった、気がする・・・」<br />
ミントから貰った種を植えてから1週間。<br />
少しずつではあるが、すくすくと育っているように見える。<br />
「コーラルちゃんが毎日たっぷりとお水をあげてるおかげね」<br />
いつの間にか横にしゃがんだミントが言った。<br />
コーラルは1週間ずっと毎日毎日足を運んでは一生懸命世話をしている。<br />
花を育てるのは生まれて初めてだが、分からない事は何でもミントが教えてくれた。<br />
「もう少ししたら、つぼみがもっと大きくなってキレイな花が咲くよ」<br />
少しだけ膨らみ始めたつぼみを見ながら言った。<br />
「母の日・・・間に合う？」<br />
コーラルは期待を含んだキラキラとした瞳でミントを見た。<br />
「うん、きっと大丈夫！」<br />
ミントがにっこりと笑って言った。<br />
母の日までもう少し、キレイな花を咲かせて大好きなお母さんにプレゼントする。<br />
それだけじゃない。母の日はコーラルがお店の1日店長になる･･･予定だ。<br />
事の発端は1週間前。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
-1週間前-<br />
<br />
<br />
「フェア･･あのお花何･･･?」<br />
寝室の窓辺にちょこんと置かれた小さな植木鉢がある。<br />
植木鉢を覗き込むと、青々とした葉っぱが顔を出していた。<br />
眠い目を擦りながらふと目に入った謎の植木鉢がずっと気になっていたのだ。<br />
「ん？ああ、カネルの花よ」<br />
コーラルの問いに、パンをちぎって口に運びながらフェアは答えた。<br />
「もうそんな時期なんだね、フェアさん」<br />
いつものようにお昼を食べに来ているルシアンが言った。<br />
そんな時期、とはどういう事なのだろうか。コーラルの疑問は膨らむばかりだ。<br />
「何故カネルの花なんですの？花なんてたくさんありますのに」<br />
リビエルも疑問を口にした。<br />
確かに、育てるのならばカネルの花で無くても良いじゃないかとコーラルも思う。<br />
「カネルの花じゃなきゃダメなのよ」<br />
リシェルが頬杖を付いて、ぶんぶんとフォークを振り回しながら口を挟んだ。<br />
この時期にしかもカネルの花でなくてはいけない事。何がなんだかさっぱりだった。<br />
「カネルの花と言えば、懐かしいわねぇ。ね、アルバ？」<br />
「アカネ姉ちゃん！昔の事はどうだって良いだろ！」<br />
ニヤニヤと笑っているアカネにアルバが珍しく焦って反論している。<br />
横目でちらっとフェアの顔を見ると、困ったような悲しそうな何とも言えない表情をしていた。<br />
それ以上何も聞けなかった。聞いてはいけない気がした。<br />
<br />
<br />
「ルシアン･･･さっきのお話、詳しく教えて・・・」<br />
お昼が終わって、お屋敷へ帰ろうとするルシアンとリシェルを無理矢理捕まえて、話の続きをお願いした。<br />
さっきのフェアの表情がどうしても気になって仕方がないのだ。<br />
「うーん、どうしよう？姉さん？」<br />
「良いんじゃないの？別に隠しておく事でも無いし」<br />
神妙な面持ちのルシアンとは対照的に、リシェルはけろっとした態度だ。<br />
コーラルはじっとルシアンを見つめた。<br />
すると、ルシアンはしばらく考えた後ゆっくりと話始めた。<br />
「もうすぐ母の日、なんだよ」<br />
「・・・母の日？？」<br />
聞き慣れない言葉に、コーラルを含め御使い全員が驚きの表情を浮かべた。<br />
母の日なんて言うものは聞いた事がない。<br />
先代の記憶や知識にもそのような物は無かった。<br />
「知らないのも無理はないわ。だってあいつのパパが言ってたんだもん」<br />
明らかに知らないといったコーラル達の様子に、あっけらかんとした態度でリシェルが言った。<br />
フェアの父親が言っていた、という事は彼の故郷の世界での風習なのだろう。<br />
それならば御使い達が知らないのも、先代の記憶や知識に無いのも無理ない。<br />
「母の日って言うのはね。1年に1度お母さんに感謝する日なんだって。カーネーションって花をプレゼントするらしいんだけど。」<br />
「リインバウムにはそういう花は無いし。カネルの花がその花に似てるらしいわよ」<br />
カーネーション、確かにそれも聞いた事が無い花の名前だ。<br />
フェアはその母の日のためにカネルの花を育てているに違いないとコーラルは思った。<br />
けれど、フェアの母親は彼女が幼い時に亡くなってしまっているはずだ。<br />
どうやってプレゼントする気なのだろう？？<br />
いや、それよりもお母さんに感謝する日があると言うのなら、自分も大好きなお母さんに感謝しなければならない。<br />
「・・・僕もフェアにプレゼント・・・したい」<br />
キレイなお花をプレゼントして、「いつもありがとう」その一言を改めて伝えたい。<br />
「あんたにお花なんて育てられんの？」<br />
「失礼ですわよ！リシェル！」<br />
ポロッと思った事を口にしてしまったリシェルにリビエルが突っかかる。<br />
確かに、自分が花を育てるなどという事が出来るかどうかわからない。<br />
もしかしたら、枯らしてしまうかも知れない。<br />
「お花を育てるのも・・・経験・・・」<br />
だよね、セイロンとセイロンを見やる。<br />
扇子で口元を隠してはいるが、いつものあの全てを見透かしたような笑みを浮かべてるに違いない。<br />
実は母の日も知っていたのではないかとさえ思えてくる。<br />
「それならミントさんの所に行くと良いわ。フェアも毎年ミントさんに種を貰ってるはずだから」<br />
グラスのジュースを一気に飲み干すと、リシェルが言った。<br />
ここからコーラルの初めての母の日プレゼント作戦が始まったのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「・・・早く大きくなぁれ・・・」<br />
小さく呟いて、1番日当たりの良さそうな所へ植木鉢を動かす。<br />
野菜を取りに来たフェアに見つかっては作戦が台無しなので、後で戻しておいて貰えるように頼んでミントの家を後にした。<br />
もうすぐお昼休憩が終わる時間だ。<br />
いつも以上にフェアにくっついて、仕事をしっかりと見ておかなければならない。<br />
何故ならば、花をプレゼントしただけではコーラルの母の日は終わらないからだ。<br />
<br />
<br />
それから毎日毎日コーラルはミントの所へ通った。<br />
少しずつ大きくなるカネルの花を見て、フェアの笑顔を思い浮かべる。<br />
キレイな花を咲かせる事が出来れば、きっとフェアは喜んでくれる。その一心だった。<br />
「ねぇ、オヤカタ？きっとフェアちゃんは喜んでくれるよね？」<br />
「ムイムイ！」<br />
だって、コーラルちゃんはこんなに頑張っているんだもの。<br />
毎日花の世話をしに来るコーラルをミントは優しい眼差しで見つめていた。<br />
<br />
<br />
<br />
そして、母の日当日。<br />
フェアは寝室で困り果てていた。<br />
と言うもの。今朝珍しくコーラルが自分より早く起きていると思うと。<br />
「・・・今日は僕達が頑張るから、フェアはお休み・・・」<br />
と、言われ厨房から追い出されてしまったのだ。<br />
ずっと働き詰めなフェアにとってお休みと言われても何をしたら良いのか。<br />
「皇子様！シーツが逆さまですわ！」<br />
「ちょっと、グランバルドォ？洗濯物落として歩かないでよ」<br />
「ポムニットさん！！！！お鍋！お鍋！！」<br />
さらに、家の至る所から聞こえてくる声に外の様子が気になって仕方がない。<br />
出て行ってしまいたいのはやまやまだが、そうすると皆のせっかくの好意を踏みにじってしまう。<br />
でも気になって気になって仕方がない。<br />
「あ、カネルの花今年もキレイに咲いたなぁ・・・」<br />
朝水をやるだけで、じっくり様子を見る事が出来なかった窓辺の植木鉢。<br />
今年もピンク色のキレイな花が1輪風に揺れている。<br />
その様子を見ているとなんだか妙に眠くなって来て、自然と瞼が重くなっていった。<br />
みんな大丈夫かな？ミントお姉ちゃんも来てくれるって言ってたし、アルバも居るし。<br />
眠りに落ちるまどろみの中でそんな事を考えていた。<br />
<br />
<br />
母の日の今日はコーラルが1日店長だ。<br />
と言っても、流石にに料理は作れないので、料理はポムニットとミントにお願いしている。<br />
コーラルは他のみんなと一緒に料理を運んだり、掃除をしたり、洗濯をしたり。<br />
とにかくいつも以上に率先して動いた。<br />
寝室に入ったっきりで静かだけど、フェアはゆっくり休めているだろうか。<br />
みんなの力を仮ながら何とか仕事をこなしながら、コーラルはそんな事を考えていた。<br />
バタバタと慌しく動いていると、気が付くともうすぐお昼休憩の時間だ。<br />
「ありがとうございましたー」<br />
ランチの最後のお客さんを見送った後、コーラルはこっそりと寝室を覗いてみた。<br />
ベッドの上で気持ち良さそうに寝ているフェアを見つけた。<br />
起こさないようにそーっと扉を閉めて寝室に入ると、じっとフェアの寝顔を見つめた。<br />
いつもコーラルより遅く寝て、コーラルよりも早く起きて働くフェア。<br />
そんな彼女の寝顔を見る事が出来るのは非常に珍しいことだ。<br />
ゆっくりと寝かせてあげたいが、そろそろお昼なので起きてもらわなければならない。<br />
「・・・フェア、フェア起きて・・・お昼ご飯だよ」<br />
ゆさゆさと体を揺すった。<br />
やはり、相当疲れているのだろうか。なかなか起きてくれない。<br />
「フェア、ご飯だよ･･･」<br />
もう1度フェアの体を揺すった。<br />
「うーん・・・？･･･コーラル？？」<br />
眠そうな目を擦って、フェアが目を覚ました。<br />
ゆっくり休んでと言った手前、無理矢理起こすのは気が引けてしまうが。<br />
起こさずに寝ていたせいでご飯を食いぱぐれるのはもっと気が引ける。<br />
「お昼、食べよう？」<br />
起き上がる手助けをしながら、フェアに言った。<br />
フェアのこんな姿を見られるのは僕だけの特権だよね？そんな事を考えているのは内緒だ。<br />
<br />
「遅いわよー！もうお腹ぺっこぺこだわよ」<br />
フォークとスプーンを持った両手でどんどんとテーブルを叩きながらリシェルがぶーたれる。<br />
テーブルにはポムニットお手製のお昼ご飯が並べられていた。<br />
「フェア、今日はゆっくり休めていまして？」<br />
「お休みなんて本当に久しぶりだからみんなの事が気になっちゃって」<br />
リビエルの問いにフェアは正直に答える。<br />
「そんな事言って、どーせ寝こけてたんでしょおー？寝癖付いてるわよー」<br />
「良いじゃない？ちゃんと休めてるみたいだし」<br />
リシェルのちゃちゃをフォローするようにルシアンが言った。<br />
確かにさっきまでスヤスヤと気持ち良さそうに寝ていた、とコーラルは思う。<br />
いつも無理をしているフェアが少しでもたった1日でも休めているなら嬉しい。<br />
「でも、午後は何をしようか全然決めてないの。まさか寝て過ごしちゃう訳にもいかないし」<br />
「全く、贅沢な悩みですわ」<br />
困ったように笑うフェアに、呆れたようにリビエルが言う。<br />
しかし、それだけ休み無く働く彼女にとって、仕事をしないと言うのは考えられない事なのだ。<br />
「では、久しぶりゆっくりトレイユの町をお散歩なんてどうでしょう？」<br />
コレは名案と言わんばかりに、ポンッと手を叩いてポムニットが言った。<br />
「今更町を散歩して何が面白いのよー」<br />
「ゆっくりとお散布するだけでも違った何かが見えてくるかも知れませんよ？」<br />
しかし、リシェルがいともあっさりと切り捨てにかかる。<br />
いつもならばここで引き下がるポムニットだが、今回はなんとか食い下がった。<br />
コーラルとしては、フェアに散歩に出てもらった方が都合が良い。<br />
こっそりと育てていたカネルの花の植木鉢を、これまたこっそりとミントの家から持ってくる事が出来るからだ。<br />
「散歩かぁー。うん、参考にさせてもらうよ」<br />
「ええ、是非にそうして下さいまし！」<br />
ポムニットは満足そうに笑った。<br />
<br />
<br />
<br />
みんなでお昼を食べた後。コーラルは一人ミントの家へ向かっていた。<br />
大切に育てカネルの植木鉢をこっそりと運ぶためだ。<br />
昨日までに大きく膨らんでいたつぼみはすっかりと花開いて、真っ赤な花が咲いていた。<br />
「お花･･･咲いた・・・」<br />
「コーラルちゃんが一生懸命お世話したからだよ」<br />
生まれて初めて育てた花は、思わず見とれてしまうくらいにキレイだった。<br />
自分にも花を育てる事が出来たという事が、なんだか嬉しく感じる。<br />
「よし、じゃあリボンを付けてっと。フェアちゃんに見つからないうちに移動しようか」<br />
「こっちは・・・ここに付けて・・・」<br />
ミントが花と同じくらい真っ赤なリボンを植木鉢に付けてくれた。<br />
その袖をくいくいと引っ張って、隣の植木鉢を指差す。<br />
「こっちは切ってしまっても良いの？」<br />
ミントの問いにコーラルはこくんと頷いてみせる。<br />
この日のために育てたカネルの花は一つだけでは無かった。<br />
一生懸命考えた母の日作戦に用意した花は二つ。<br />
どちらもフェアのためにコーラルが一生懸命育てた花だ。<br />
何故二つも用意したのかはミントにも解らないが、コーラルによればこれが今回の最大のサプライズらしい。<br />
「はい、これで良いのかな」<br />
一つは植木鉢に赤いリボンが、もう一つは一輪の可愛らしい花束に。<br />
二つの花はそれぞれ異なる姿のプレゼントになった。<br />
「・・・ありがとう」<br />
「どう致しまして！それじゃ、そろそろ行きましょうか」<br />
優しく微笑むミントに、控えめにお礼を言うとぺこりとお辞儀をした。<br />
プレゼントの用意はバッチリだ。フェアは喜んでくれるだろうか。<br />
そんな事を考えながら植木鉢を抱え込むと、ミントの後に続いてその場を後にした。<br />
アルバが散歩に連れ出してくれているはずのフェアに遭遇しないように、細心の注意を払いながら。<br />
「(お花･･･何処に置いたら見つからないかな・・・)」<br />
悩んだ末に見つけた場所は、宿のカウンターの下。<br />
そこなら今日は大丈夫なはず、そう思った。<br />
<br />
<br />
ディナーの時間が終わり、最後のお客さんを見送るとようやっとみなの夕飯の時間だ。<br />
プレゼントをお披露目する時間が刻一刻と迫るにつれコーラルは妙にそわそわしてしまう。<br />
なんて言って渡そうか。ちゃんと「ありがとう」と言えるだろうか。<br />
「(お母さん、いつもありがとう・・・。お母さん、いつもありがとう・・・)」<br />
心の中で何度も何でも復唱をする。食事中のみなの会話など耳に入らぬほどに緊張していた。<br />
夕飯の時間が終わり、食器を片付けた後。<br />
コーラルはこっそりと隠して置いたカネルの花を持って、忍び足でそーっとフェアの真後ろに立った。<br />
「フェア・・・あのね・・・」<br />
声を掛けてから、服を掴んでくいくいと引っ張った。<br />
「わっ！！コーラル、どうしたの？」<br />
「コレ・・・母の日・・・プレゼント･･･」<br />
驚いた表情で振り向いたフェアに一生懸命育てたカネルの花の植木鉢を差し出した。<br />
フェアは今どんな顔をしているだろうか？緊張して、ぎゅっと目を瞑ってしまった。<br />
ふわっと、暖かな感触がしたと思い恐る恐る目を開けると、植木鉢ごとフェアに抱きしめられていた。<br />
「ありがとう、コーラル」<br />
耳元で聞こえたフェアの声は微かに震えているような気がした。<br />
喜んでくれているのだろうか。迷惑だったのだろうか。<br />
ちらりとアルバの顔を見るとにっこりと笑って、小さくガッツポーズをしている。<br />
「フェア･･･嬉しい・・・？」<br />
「すごくすごく嬉しいよ！」<br />
コーラルの問いにフェアは笑顔で答えてくれた。<br />
それは、コーラルが見たかった最高の笑顔だ。<br />
カネルの花プレゼント作戦は大成功だが、コーラルからのサプライズはもう一つある。<br />
それらも成功させるために、コーラルはもう一度フェアの服を引っ張った。<br />
「・・・母の日まだ・・・終わりじゃないよ・・・」<br />
もう一つのサプライズ、それにはあの花も必要だ。<br />
コーラルが母の日を知るきっかけとなったあの花が。<br />
<br />
<br />
コーラルがフェアを連れて向かった先。<br />
今はすっかり水が濁ってしまい町の住民からは「ドブ池」と呼ばれている場所。<br />
そう、「望月の泉」だ。<br />
「フェアが・・・お花育ててたのは・・・ここへ来るためでしょ・・・？」<br />
何故かは解らないが、毎年大切に育てたカネルの花を泉に入れていると。<br />
これはルシアンから聞いた話だった。<br />
こっそりと持ち出したフェアが育てたカネルの花をそっと差し出した。<br />
「そのために、リボン・・・付けてた、違うの？」<br />
「・・・そうだよ。ここにお母さんが居る訳じゃないけど、思い出の場所だから」<br />
お母さんに届く気がするんだ、そう小さく呟いく。<br />
目の前のピンクの花をきゅっと握り締めた。<br />
「・・・僕も、フェアのお母さんに・・・お花持って来たよ・・・」<br />
ミントにラッピングして貰った花束を見せた。<br />
フェアとフェアの母親似届くように願いを込める、これがサプライズの最後だ。<br />
本当に届くかどうかなんて解らないけれど、きっと無意味なんかではない。<br />
フェアがそう信じるのなら、コーラルも信じたい。たったそれだけだ。<br />
「ありがとう・・・。お母さんに届くと良いな・・・」<br />
きっと届く。そう願いを込めた花束を今年は二つ。<br />
そっと泉に浮かべた。<br />
<br />
「・・・お母さん、いつもありがとう」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
全てのお母さんに感謝の言葉を・・・<br />
<br />
<br />
END]]></content:encoded>
    <dc:subject>版権</dc:subject>
    <dc:date>2013-05-12T00:00:35+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E8%B5%A4%E9%A0%AD%E5%B7%BE">
    <link>http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E8%B5%A4%E9%A0%AD%E5%B7%BE</link>
    <title>赤頭巾</title>
    <description>※童話「赤ずきん」を題材にした2次創作物です※














トントン、トントン

何者かが玄関の戸を叩く音が聞こえる。
深い深い森の中にぽつんと建つ一軒家には病気のおばあさんが住んでいた。
「はぁい、どなた？赤頭巾かい？」
ベッドに入ったままで...</description>
    <content:encoded><![CDATA[※童話「赤ずきん」を題材にした2次創作物です※<br />
<br />
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<br />
<br />
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<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
トントン、トントン<br />
<br />
何者かが玄関の戸を叩く音が聞こえる。<br />
深い深い森の中にぽつんと建つ一軒家には病気のおばあさんが住んでいた。<br />
「はぁい、どなた？赤頭巾かい？」<br />
ベッドに入ったままで、おばあさんは玄関に向かって言う。<br />
1日の半分以上をベッドの中で過ごす病気のおばあさんの所には2日に1回赤頭巾と呼ばれる女の子がお見舞いにやってくる。<br />
今日はその赤頭巾が尋ねてくる日なのだ。<br />
しかし、おばあさんが声をかけても一向に玄関を叩いた主は返事をしない。<br />
<br />
トントン、トントン<br />
<br />
返事は無く、再び玄関の戸を叩く音が聞こえた。<br />
「おまえさんは赤頭巾ではないのかい？」<br />
戸を叩いた主が赤頭巾なのならば、おばあさんが返事をすればすぐに入ってくるはずなのだ。<br />
しかし、おばあさんが返事をしても再び戸を叩くだけ。<br />
おばあさんは不審に思いそっとベッドを出る。<br />
足音を立てぬように、そろそろと玄関に近付いていく。<br />
玄関の横の窓のカーテンの隙間からそっと外をうかがうと、そこに赤頭巾などは居なかった。<br />
茶色い毛が全身を覆った大きな体、恐ろしい光を宿した大きな瞳。<br />
玄関の戸を叩いた主はオオカミだったのだ。<br />
「おまえさん、オオカミだね？私に何か用なのかい？」<br />
おばあさんは椅子に腰掛けて戸の向こうのオオカミに尋ねた。<br />
「おばあさん、私はオオカミではありません。赤頭巾です」<br />
オオカミが赤頭巾の声を真似して返事をする。<br />
その声は赤頭巾と到底似ても似つかぬようなしゃがれた声だった。<br />
「そうかい。ところでその声はどうしたんだい？」<br />
赤頭巾になりすましたオオカミにおばあさんはゆったりとした口調で尋ねる。<br />
本物の赤頭巾が来るまでに、このオオカミを逃がしてやらなければならない。<br />
そう、おばあさんはこの哀れなオオカミを逃がしてやらなければならないのだ。<br />
「風邪を引いてしまったの」<br />
そう言って、オオカミはワザとらしく咳をしている。<br />
おばあさんに正体が見抜かれている事に、オオカミは気付いていないようだ。<br />
「赤頭巾や、鍵は開いているよ。入っておいで」<br />
戸の向こうのオオカミにおばあさんは入るように促す。<br />
すると、待っていましたと言わんばかりにギギィと音を立てて玄関の戸が開いた。<br />
どしどしと音を立ててオオカミがおばあさんの家の中へ入ってくる。<br />
獲物を目の前にしてオオカミの大きな瞳がギラギラと輝く。<br />
「いらっしゃい、オオカミさん」<br />
おばあさんはオオカミに向かって微笑んで見せた。<br />
「オオカミが目の前に居るって言うのに、あんた恐くないのかい？」<br />
恐ろしいオオカミが目の前に居るというのに、叫び声も上げずに椅子に腰掛けるおばあさん。<br />
オオカミにはさぞ不思議な光景だったに違いない。<br />
恐がる素振りを見せるどころか、笑顔をむけているのだ。<br />
「さぁね。で、おまえさんは私を食べに来たのかい？」<br />
落ち着いた、尚且つゆったりした口調でおばあさんはオオカミに尋ねた。<br />
「あんたみたいなばあさんでも、少しは腹の足しになるだろうからな。解ったらおとなしく・・」<br />
「止めておきなさい。私を食べたら、おまえさん。殺されるよ？」<br />
早速食事に取り掛かろうとするオオカミに、おばあさんは真剣な表情を向ける。<br />
「殺されろ？誰にだよ」<br />
「赤頭巾さ。あの子に掛かればおまえさんなんか恐るるに足らない」<br />
おばあさんを食べてしまえば、オオカミはすぐに赤頭巾に殺される。<br />
しかし、そんな話をオオカミが信じる訳がなかった。<br />
大きな声を出して笑うオオカミ。<br />
「ばあさんよ。そんな話誰が信じると思う？嘘にしては、もう一歩だな」<br />
「信じるも信じないもおまえさん次第さ。もうすぐ赤頭巾がやってくる」<br />
おばあさんは微笑む。<br />
そんなおばあさんの様子を見てか、オオカミの表情も次第に曇り始めた。<br />
噂程度だったが、狩人よりも恐ろしい赤い頭巾を被った女の子の話を聞いた事があったような気がする。<br />
微笑んだままのおばあさんの顔をちらりと見た。<br />
おばあさんが言っている事が本当ならば、自分はその女の子に殺されてしまう。<br />
せっかくありついた獲物を食べてしまえば、殺されてしまうかも知れない。<br />
「私は遅かれ早かれ死んでゆく身だが、おまえさんは違うだろ？」<br />
オオカミとてこれが最後の晩餐になってしまうというのなら、病気のおばあさんなどでは無く、もっと美味しい獲物が良いに決まっている。<br />
だが、この期をを逃してしまえば、またしばらく獲物にはありつけないかも知れない。<br />
おばあさんの言葉にオオカミは迷ってしまった。<br />
「こんな老いぼれを食べるのは止して、赤頭巾が来る前に逃げなさい」<br />
頭の中で密かに葛藤を続けるオオカミに、おばあさんは思いも寄らぬ言葉を口にした。<br />
自分を食べに来たオオカミに逃げろと言ったのだ。<br />
「あんたを食べた後に、やってきた赤頭巾も食べてやるよ。ガキと一緒にあの世へ行くんだな」<br />
オオカミはニヤリと笑っておばあさんを見た。<br />
おばあさんを食べた後に殺されるなら、殺される前に赤頭巾も食べてしまえば良い。<br />
そうすればオオカミはお腹いっぱいになる。それだけじゃなく、殺される心配もなくなるのだ。<br />
おばあさんのいう事が本当だとは限らない。<br />
狩人よりも恐ろしい女の子など只の作り話だ。<br />
食べられないためにおばあさんが作ったインチキに違いない。<br />
オオカミはそう考えたのだ。<br />
「そうかい。じゃあ仕方がないね」<br />
だったら私をお食べ、とおばあさんは微笑む。<br />
そんなおばあさんの落ち着いた様子が妙に気持ち悪いと思う。<br />
<br />
<br />
<br />
―狩人よりも恐ろしい赤い頭巾の女の子―<br />
<br />
―私を食べたら、赤頭巾に殺される―<br />
<br />
<br />
<br />
なにやらいろいろな物がオオカミの頭を駆け巡る。<br />
オオカミは頭を横に勢いよく振ると、微笑むおばあさんをまっすぐに見つめた。<br />
「いただきます」<br />
<br />
<br />
<br />
―コレが最後の晩餐ね、オオカミさん―<br />
<br />
おばあさんを胃に放り込む瞬間に、そんな声が何処からか聞こえた、そんな気がした。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br /><br /><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E8%B5%A4%E9%A0%AD%E5%B7%BE" target="_blank">☆あとがき☆</a>]]></content:encoded>
    <dc:subject>創作</dc:subject>
    <dc:date>2009-10-15T18:55:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%88">
    <link>http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%88</link>
    <title>ここにいるよ</title>
    <description>


雨は嫌いだ。
しとしと、ざーざーと一日中降り続く雨。
窓の外に置いてある植木鉢をそっと見つめた。
















―ここにいるよ―





「お休みなさい、良い夢を」
優しい言葉と笑顔を召使は少女に向けた。
まだ、両...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<br />
<br />
<br />
雨は嫌いだ。<br />
しとしと、ざーざーと一日中降り続く雨。<br />
窓の外に置いてある植木鉢をそっと見つめた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
―ここにいるよ―<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「お休みなさい、良い夢を」<br />
優しい言葉と笑顔を召使は少女に向けた。<br />
まだ、両親が恋しいであろう5歳の少女。<br />
「姫様のご様子は？」<br />
そう尋ねられた召使は沈んだ表情で俯き、首を横に振る。<br />
「怪我をなさっている訳ではないと、ヴォルス様もお医者様も言っておりますわ」<br />
つい先日まで、姫と呼ばれる少女は無邪気に笑う明るい子供だった。<br />
でも今は一言も言葉を発する事も無ければ、笑顔すら見せてはくれない。まるで生きているだけの人形のようになってしまったのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
一人になった暗く広い部屋で少女はベッドに入り、じっと天井を見つめていた。<br />
アメジスト色のその瞳には光は無く、悲しげな色を映し出している。<br />
「・・・・・ママ」<br />
そう、一言呟くときゅっと体を丸め膝を抱えた。<br />
誰にも聞こえないように少女は小さくすすり泣く。<br />
そして今日も無き疲れていつの間にか眠りにつくのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
次の日の朝、少女は母の部屋に居た。<br />
毎朝当たり前のように会えていた、そこに居るはずの母の部屋。<br />
「姫様、ヴォルーナ様。こちらにいらしゃったのですね」<br />
もうすぐ朝食の時間ですよ、と召使は言った。<br />
「・・・・いらない」<br />
ヴォルーナは小さな声で言う。母の居ない食卓など、ヴォルーナはつきたくはない。<br />
何もかもどうでも言い、そう思い始めていた。<br />
「少しでも何か食べないと、お体を壊しますわ」<br />
召使の心配する言葉すらも鬱陶しくさえ思える。<br />
とにかく一人にして欲しいとそう言わんばかりに召使を見つめた。<br />
「・・・・病気になって死ねば、ママの所へ行ける？」<br />
「なっ・・・・ヴォルーナ様・・・・」<br />
召使の表情が一瞬にして凍りつく。<br />
目の前のたった5歳の少女がこんなことを言うなんて、召使は想像もしていなかった。<br />
何も言う事が出来ずに、召使はただ体を震わせてその場に立ち尽くす。<br />
「お前が死んでしまったら、私はどうすれば良いのだ？」<br />
扉の方からずっしりと重い声が聞こえた。<br />
見ると開けっ放しの扉の外には、がっしりとした体つきの背の高い男が一人。<br />
「・・・・ヴォルス様・・・」<br />
召使が男の名を呼ぶ。ヴォルスは召使に優しい笑顔を向けた。<br />
「下がって良いぞ。後は私に任せなさい」<br />
深々と頭を下げ、召使は部屋を小走りに去っていく。<br />
ヴォルスは召使の姿が見えなくなったのを確認すると、部屋へ入り扉を閉めた。<br />
数日で一気に変わってしまった愛娘。亡き妻との大切に大切に育ててきた一人娘だ。<br />
「ママはヴォルーナのせいで死んじゃった」<br />
数日前。土砂降りの雨の夜、ヴォルーナの母親のライザはヴォルーナを庇い命を落とした。<br />
自分のせいでライザは死んだ、ヴォルーナはずっとそう思っているのだ。<br />
「ヴォルーナ、あれはお前のせいではないんだよ。ママは・・」<br />
「違くないっ！ヴォルーナが・・・・ママの言う事聞けなくて・・悪い子だったから・・・だからっ」<br />
小さな手を握り締めて、必死に涙を堪えた。<br />
瞳を閉じれば大好きな母が亡くなる記憶が蘇る。自分のせいで母が死んだと思い知らされる。<br />
武器を持った恐い人が母を切りつけた瞬間が、ヴォルーナの脳裏に焼きついて離れない。<br />
「来たら、ダメって・・・・なのに、ママ・・・・」<br />
自分の名前を叫んだ母の声までもが聞こえてきそうな気がして、耳を塞ぐ。<br />
<br />
恐い、恐い、恐い<br />
誰か、助けて、ママに会いたい<br />
私をママの所に行かせて<br />
<br />
何も聞きたくない、聞こえたくない。ヴォルーナは座り込んで、小さく嗚咽を漏らす。<br />
こんなに苦しい思いをするのならば、自分も死んでしまえば良かった。<br />
あんな形で母と別れるくらいなら、いっそ連れて行って欲しかった。<br />
苦しい、恐い、そんな思いがヴォルーナの中で渦巻く。<br />
「ヴォルーナ、お前に渡しておきたい物がある」<br />
今にも壊れて仕舞いそうな娘をヴォルスはそっと抱きしめる。大きな手でヴォルーナの背中を擦った。<br />
「もう、出てきても良いぞ」<br />
誰かに向かって発する声。その声に反応して、誰かが近付いてくる物音。<br />
その足音は人にしては控えめすぎていてまるでぬいぐるみを床に歩かせているような音だった。<br />
恐る恐る顔を上げ、父の腕の中から部屋の中を見る。<br />
さっきとさほど変わった様子も無く誰か人が居る気配も全くない。<br />
「そっちじゃねぇよ、こっち」<br />
「きゃっ」<br />
突然ひょっこりと何かが目の前に現れた。<br />
大きな耳に、くりくりとした大きな瞳。首にはピンク色のリボンを巻いている。<br />
「ウサギさん・・・？」<br />
ウサギのぬいぐるみがじっとヴォルーナの顔を見ていた。<br />
一体何処からこんなものが出てきたのだろうか。しかし、ヴォルーナにはそんなことはどうでも良い。<br />
ただ、このウサギのぬいぐるみからは大好きな母と同じ香りがする。甘い良い香り、母の香りだ。<br />
「ママからお前にだよ・・・ライザ」<br />
「おう」<br />
ヴォルスがウサギを「ライザ」と呼ぶ。<br />
するとウサギは、顎が外れてしまったのではないかと思うくらいに口をぱっくりと開けて見せた。<br />
口を縫ってある糸も一緒に伸びているのだろうか、切れる様子は全くない。<br />
ぱっくりと開けた口の中から紫色の光が溢れ出た。そして、その光の中からヴォルーナの大好きな人に良く似た人物が現れた。<br />
「マ・・・マ・・・？」<br />
凄く凄く小さくなってしまってはいるが、間違いなくヴォルーナの母だ。<br />
「ヴォルーナ、貴女がこれを見ているという事は私はもう貴女の元には居ないのですね」<br />
聞き慣れた優しい母の声がする。もう、聞く事は出来ないと思っていた母の声。<br />
「ヴォルーナ？ずっと見ていましたよ、ライザの眼を通して貴女のことをずっと」<br />
母はヴォルーナに向かってにっこりと笑いかける。<br />
ヴォルーナが大好きだった笑顔も声も以前とどこも変わっていない。ヴォルーナは妙にそれが嬉しかった。<br />
死んでしまった母が目の前に居る。無意識に母に向かって手を伸ばした。<br />
スッと通り抜けるヴォルーナの手。ライザは悲しげに笑った。<br />
「私はもう、あなた方に触れることすら出来ません。ですが、ずっと見守っていますよ」<br />
「もう、会えない？」<br />
ヴォルーナの問いにライザはにっこりと笑ってみせる。<br />
「いつでも、貴女の傍に居ます。彼の中に私は居ます」<br />
口を開けたままで喋ることが出来ないのか、ウサギはヴォルーナに手を差し出す。<br />
今度からは母の変わりに自分が傍に居る。そう言っているように見えた。<br />
小さなウサギの手が同じように小さなヴォルーナの手をそっと握る。ウサギの手はぬいぐるみのくせにライザやヴォルスのように温かい。<br />
「彼方はママなの？ママはヴォルーナの傍に居てくれるの？」<br />
握った手をぶんぶんと縦に振りながら、ウサギはこくんと大きく頷く。<br />
「ママ、ヴォルーナのこと怒ってないの？」<br />
約束を破った事、そのせいでヴォルーナを庇い命を落とした事をライザは怒っているのではないか。<br />
聞きたくなかった、でも聞かずには居られなかったのだ。<br />
ライザは静かに首を横に振って見せた。そして一言。<br />
「怒っていませんよ、ヴォルーナ。あの時貴女に怪我がなくて本当に良かった」<br />
そう言った。愛する娘を守って落とした命、ライザには全く悔いは無い。ましてや幼い娘を怒ったり恨んだりするなど、ライザがするはずが無い。<br />
「ママ・・・ママっ・・・・ごめ・・なさ・・・っ・・」<br />
我慢していた涙が一気に溢れ出る。ヴォルスの胸にしがみ付いて声を上げて泣いていた。<br />
約束を破ってしまった、そのせいで死んでしまったと思っていたヴォルーナ。<br />
自分が良い子に出来なかったから、母は死んでヴォルーナから離れて行ってしまったんだ。<br />
しかし、それは只の思い込みだった。母はライザはヴォルーナを怒ってなどいない。それどころか死んでしまってもなお、彼女の傍に居て見守ってくれていたのだ。<br />
「ヴォルーナ、死んでしまいたいなんて言わないで？貴女は私達の大事な娘なのだから」<br />
ヴォルーナは泣きながら、何度も何度も頷く。<br />
その頭を父であるヴォルスがそっと撫でた。<br />
「ヴォルーナ、ヴォルス様いつまでも愛しておりますよ」<br />
ライザは最後ににっこりと笑うと、紫色の光に包まれて消えていった。<br />
何事も無かったかのように、ウサギのぬいぐるみはぱっくりと開いた口を閉めてヴォルーナを見る。<br />
手は先ほどから握ったままだ。<br />
「オレ様はライザにお前のために作られたぬいぐるみだ」<br />
見た目とは裏腹にかなりぶっきらぼうな物言いをするらしいウサギのぬいぐるみ。<br />
涙を拭って父とウサギを交互に見る。<br />
「ライザって呼べよ！ヴォルーナ」<br />
「・・・うんっ！」<br />
<br />
<br />
ヴォルーナとライザは一心同体の姉弟のように毎日を過ごす。<br />
悲しい時も、嬉しい時も、全てを二人で分かち合う。<br />
母の形見のぬいぐるみとやがて一国の王となる少女のお話。<br />
<br />
<br />
「ここにいるよ、貴女のとなりに」<br />
<br />
ずっと傍に<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
END<br /><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%88" target="_blank">☆あとがき☆</a>]]></content:encoded>
    <dc:subject>創作</dc:subject>
    <dc:date>2009-05-16T20:00:45+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E7%A7%98%E3%82%81%E3%81%9F%E6%83%B3%E3%81%84">
    <link>http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E7%A7%98%E3%82%81%E3%81%9F%E6%83%B3%E3%81%84</link>
    <title>秘めた想い</title>
    <description>




『好き』





あの日心の奥底に仕舞いこんだ感情。
あの人が彼女の前から消えた時に、言うまいと誓った。
だって、彼女が困ってしまうから。泣いてしまうから。


心中で想うだけで良い。
決してこの想いだけは、仕舞いこんでおこう。



固く誓った...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
『好き』<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
あの日心の奥底に仕舞いこんだ感情。<br />
あの人が彼女の前から消えた時に、言うまいと誓った。<br />
だって、彼女が困ってしまうから。泣いてしまうから。<br />
<br />
<br />
心中で想うだけで良い。<br />
決してこの想いだけは、仕舞いこんでおこう。<br />
<br />
<br />
<br />
固く誓ったハズなのに、その誓いは貴女のせいで崩れ落ちる。<br />
僕のモノにはならないくせに<br />
どうして？そんなに、そんなに、<br />
濡れた瞳を僕に向けるのですか？<br />
<br />
<br />
どうか、寂しいと泣かないで<br />
どうか、僕の心をかき回さないで<br />
<br />
<br />
あぁ、気付いてしまった。<br />
忘れたフリをしていた、あの想い。<br />
心の奥底に秘めた想い。<br />
<br />
<br />
<br />
『好き』<br />
<br />
<br />
貴女が好き。<br />
強く美しく、それでいて儚い。<br />
女神のような貴女が好きです。<br />
<br />
<br />
<br />
満月の夜に僕の誓いは粉々に砕け、崩れた。<br />
ひびを入れたのは貴女、崩したのは僕。<br />
震える身体をそっと抱きしめた。<br />
<br />
<br />
<br />
満月の夜は恋人<br />
それでも、彼女は僕のモノにはならない<br />
あぁ、貴女の全てが僕のモノにならないと言うのなら<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
いっその事、全部壊してしまおうか<br /><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E5%89%B5%E4%BD%9C/%E7%A7%98%E3%82%81%E3%81%9F%E6%83%B3%E3%81%84" target="_blank">☆あとがき☆</a>]]></content:encoded>
    <dc:subject>創作</dc:subject>
    <dc:date>2009-01-11T03:27:38+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%83%BB%E9%80%A3%E8%BC%89/%E2%98%86%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E4%BC%81%E7%94%BB%E9%80%B11%E9%80%A3%E8%BC%89%E9%9B%91%E8%A8%98%E2%98%86%E3%80%80%E7%AC%AC3%E8%A9%B1">
    <link>http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%83%BB%E9%80%A3%E8%BC%89/%E2%98%86%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E4%BC%81%E7%94%BB%E9%80%B11%E9%80%A3%E8%BC%89%E9%9B%91%E8%A8%98%E2%98%86%E3%80%80%E7%AC%AC3%E8%A9%B1</link>
    <title>☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　第3話</title>
    <description>









「愚かな人間共め、メイサに手を出そうとは」






牢獄に繋がれた魔女カナリアは鉄格子の隙間から見える月を見上げて言った














☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　


第3話　―The ...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<br />
<br />
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<br />
<br />
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<br />
「愚かな人間共め、メイサに手を出そうとは」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
牢獄に繋がれた魔女カナリアは鉄格子の隙間から見える月を見上げて言った<br />
<br />
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<br />
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☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　<br />
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第3話　―The eve of Halloween　～王国VS魔女～　―<br />
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<br />
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<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「聞いたかい？やつら領土侵略を犯してまで、メイサを捕縛しに来たんだって！」<br />
「愚かなやつらだな。人間ごときがあのメイサを捕まえようなんてさ」<br />
メイサの要請でハロウィン前にも関わらず、2度目の集会が行われようとしている。<br />
会場に集まった魔女たちは心底人間達に同情した。先日メイサを捕縛しに領土侵略を犯してまでやって来た騎士団と宮廷付き魔術師。<br />
たった1発の魔法で、いとも簡単に追い払われたのだ。<br />
王国の使いの者に見つけられた時には皆気絶し、中には魔法を当てられたショックで任務中の記憶を失っている者まで居た。<br />
騎士団と宮廷魔術師と言う肩書きを持っている彼らだ。相当な侮辱だったに違いない。<br />
だが、彼らではメイサに全く歯が立たなかったのもまた事実なのだ。<br />
「今回の集会の主催者はメイサなんだろう？」<br />
「彼女のことだ。一体どんな報復を考えているのか」<br />
考えただけでも恐ろしい。魔女たちは身震いをした。<br />
メイサとて自分の領域を人間達に無断で足を踏み入れられたのだ。腹を立てていないはずが無い。<br />
大婆に使い魔を送ってまで開いた集会だ。人間達に何らかの報復を考えているのだろう。<br />
魔女達にとっては楽しく、人間達にとっては恐ろしい以外の何者でもないようなそんな報復だ。<br />
「皆のもの聞け！人間達は領土侵略を犯してまで我らを捕縛しようとした」<br />
大婆が集会場の中央の台座から叫んだ。<br />
「大婆さま！愚かな人間をそのままにしておいて良いのですか！」<br />
「これでは、何時また同じことが起きるか・・・・」<br />
協定を破ってのカナリアの捕縛。そして領土侵略を犯してのメイサの捕縛令。<br />
やりたい放題の王国に魔女達の怒りは頂点に達しようとしていた。「報復を」「裁きを」と四方八方から魔女達の怒りの声が飛び交う。<br />
「メイサ、お前の意見を聞こう」<br />
大婆は壁にもたれかかるようにして立つメイサを見た。<br />
「わかっているんではないのか？」<br />
大婆と魔女達の視線がメイサに集中する中。メイサはニヤリと笑ってそう一言だけ言う。<br />
「・・・・ならば、皆のもの！愚かな人間達に魔女の鉄槌を！！」<br />
ドンと大婆が杖で床を叩く。<br />
途端に魔女達のからは歓喜に満ち溢れた歓声が沸きあがった。<br />
「さぁ、ハロウィンの前夜祭と行こうじゃないか」<br />
魔女達にとってはほんの遊び。ハロウィンの前夜祭とでも言っておこうか。<br />
やりたい放題の王国は一夜にして魔女達の玩具になるのだ。やりたい放題やられた分魔女達は同じくらい、いやそれ以上にやり返そうとしている。<br />
「ついでにカナリア救出してやっては？」<br />
「それが良い。カナリアにも参加させてやろうじゃないか」<br />
「でも、カナリアは罰則中で助けてやっても魔法は使えまい？」<br />
標的はカナリアが捕縛された王国の城だ。<br />
魔女達が好き勝手暴れればそのさなかにカナリアを助け出すことも出来るだろう。しかし、カナリアは罰則中の身であり、助け出されたとしても何もすることは出来ない。<br />
「カナリアの罰則期限は確か・・・31日(ハロウィン)だったな？」<br />
カナリアの罰則期限は31日。丁度ハロウィンの日だ。<br />
罰則が終了するもうちょっとのところでの捕縛。不運以外言いようの無い出来事だった。<br />
「大婆。カナリアの罰則期限を少しだけ早めるのは如何か？」<br />
メイサの提案に魔女達はどよめいた。罰則の短縮など、認められた事が無い。<br />
まして罰則の短縮を申し出た者すらほとんど居ないのだ。<br />
「もうすぐで罰則が解かれるというのに捕縛されてしまったんだ。さぞ、鬱憤も溜まっていよう」<br />
「なるほど。しかし、罰則を解くには誰かがカナリアの所まで行かねばならん」<br />
目的はあくまで人間達への報復であり、カナリアの救出ではない。<br />
カナリアの罰則を解くには誰かがカナリアのもとへ行かなければならないのだ。<br />
人間相手に魔女達ならば造作もない事であろうが、たった一人で行かなければならないとなると、それを引き受けるものが居るのかも怪しい。<br />
「メイサに行かせては？」<br />
一人の魔女が言った。<br />
「カナリアはメイサをライバル視しているじゃないか」<br />
「そうか、ライバル視しているメイサに罰則を解かれる。カナリアにとってそれほど屈辱的なことはないな」<br />
はっとしたように魔女達は口々に言い始める。<br />
メイサをライバル視しているカナリア。ライバルに罰則を解かれるというのは、彼女にとってそうとう不本意なことだろう。<br />
魔女にとって魔術を封じられる事は何よりも恥じるべきことだ。そんな罰則を与えられ、さらにその罰則をライバルのメイサの手によって解かれる。<br />
カナリアには十分過ぎるほどの屈辱だ。<br />
「メイサ、やってくれるか？」<br />
「そんなこと、お安い御用だ」<br />
大婆の問いかけに、メイサはもう一度ニヤリと笑って見せた。<br />
魔女達にとってハロウィンの前夜祭とも言える、奇襲作戦の決行は明後日。<br />
集会場には楽しそうな魔女達の笑い声が響いた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
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―奇襲作戦決行の夜―<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
集会から3日。メイサにこてんぱんにのされ警戒しているのか、魔女が捕縛されたと言う通達は来ていない。<br />
当然戦争に魔女が参加していると言う通達来て居なかった。<br />
恐らく、カナリアが他の魔女達とは違うという事に王国側も理解し始めているのだろう。開放されていないところを見れば大方、実験材料にでもするために牢獄にでも入れているに違いない。<br />
「メイサ、準備は良いか？」<br />
「ああ、他の者達は？」<br />
メイサ達魔女は標的の城の近くに集結していた。<br />
じっと耳を澄まし風の音、動物の声を聞く。<br />
「見つけた。カナリアはあそこか」<br />
罰則中であっても魔女の気配は変わらない。罰則印のせいで極限まで弱くなったカナリアの気配をメイサは確かに感じ取った。<br />
城中が寝静まったころ。大婆の指示で集結したすべての魔女達が作戦を決行するべく、行動を開始する。<br />
静かに、だが確実に魔女達は城へ近付く。四方3kmにわたりぐるりと城を取り囲むようにして皆待機している。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
―愚かな人間共に魔女の裁きを、さぁハロウィンの前夜祭だ―<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
すべての魔女に届く大婆の声。<br />
その声を合図に、1人また1人と城へ向かい魔法を放つ。ドンッ！！ドンッ！！大きな音を立て、それらは城の外壁へと命中する。<br />
すると、次第に城の中が慌しく動き始め、やがてたくさんの騎士団の者達が外へ出て来た。<br />
「魔女だと！？こんなに大勢で・・・くそっ！何故気が付かなかった！！」<br />
城の外に待ち構えている魔女達を見て、騎士団達は悔しそうに唇を噛んだ。<br />
彼らが気が付かなかなったのは当然のこと。魔女達は気配を消すのが得意なのだ。しかも、それらは魔女同士にしか感じ取ることが出来ず、人間である彼らが気配に気付くことは不可能に近い。<br />
「王家の方々を安全な所へお連れしろ！・・・ぐぁあっ！！」<br />
魔女と騎士団の戦いだ。接近戦が得意な騎士団に対し、魔女達は空中から魔法で応戦する。<br />
中には接近戦が得意な魔女も居るが、自分が不利になる戦いをするほど魔女達も馬鹿ではない。楽しそうに笑いながら、次々にと騎士団を倒れさせていく。<br />
「行くぞ、ロロ」<br />
激戦が繰り広げられる中。メイサはまっずぐにカナリアが入れられている牢獄へ向かう。<br />
彼女の罰則を解いてやるためだ。<br />
風のように過ぎ去っていくメイサには誰一人の攻撃も当たらない。しつこく追ってくる者にはロロの軽い攻撃で十分だった。<br />
「久しぶりだな、カナリア」<br />
「メイサっ！！貴様！何をしに来た！」<br />
久しぶりに顔を合わせたメイサとカナリアだったが、相変わらずカナリアのメイサに対する態度は酷いものだ。<br />
「外で何が起きているかは、僅かながらでも感知できるはずだが？」<br />
魔女達が暴れていることぐらいは罰則中のカナリアにとて感知することぐらいは出来る。<br />
何故そんなことになっているのかも、カナリアほどの魔女ならば理解も出来よう。<br />
「大婆の言いつけだ。私がお前の罰則、解いてやるよ」<br />
「な・・・・なんだと・・・？」<br />
大婆の言いつけ、さらにメイサが自分の罰則を解く。カナリアの表情は一気に曇った。<br />
罰則が解かれるのは願っても居ないことだが、ライバルのメイサに解かれる。カナリアは目の前のライバルを見た。<br />
「お前も暴れたいだろ？だったら、おとなしく罰則を解かれておけ」<br />
「しかし・・・」<br />
「お前。人間共に馬鹿にされたままで良いのか？」<br />
「！！！！！」<br />
躊躇するカナリアにメイサはとどめと言わんばかりに言う。<br />
人間に馬鹿にされたままで魔女としてそれで良いのか。プライドが高い魔女がそんなことを許すはずが無い。<br />
カナリアも強い力を持つ魔女だ。<br />
「そう・・・だな。チェラス湖の主たる私が、人間などに・・・・。メイサ、非常に不本意だが・・・頼む」<br />
「ああ、任せておけ」<br />
メイサはカナリアの額に手をかざし、大婆に言われたとおりに呪文を唱える。<br />
カナリアの体が次第に光り始め、制限されていた力が本来のものへとじょじょに戻っていく。<br />
今まで感じ取れなかった動物の声も精霊の声も、仲間の魔女の気配も感じ取れる。何より体が軽くなった。<br />
「終わったぞ」<br />
「ああ、さっきまでの感覚が嘘のようだ。本当に罰則が・・・・解けたのだな」<br />
ゆっくりと瞳を開けたカナリアは、愛おしそうに目を細める。<br />
そして、確認するように1発魔術を放ち自らを閉じ込めていた牢獄を破壊した。<br />
「さぁ、確認が終わったのなら表へ行って・・・・その鬱憤を晴らしてくるんだな」<br />
メイサの提案にカナリアが頷くと、珍しく2人はニヤリと笑いあう。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
魔女達はその後もやりたい放題暴れていき、残された城はほぼ壊滅状態だったという。<br />
王家の者などには目もくれず、ただ魔術を使い暴れていただけだが。これでもう、国王も魔女を捕縛しようなどと考えはしないだろう。<br />
この一件で魔女達が結託して行う報復がどんなに凄いものか身を持って思い知らされたのだから。<br />
湖に戻ってのカナリアの態度は以前とは変わらないが、メイサにとってはそんなことは大した問題にはならない。<br />
ハロウィンの前に一暴れした魔女達も5日後のハロウィン本番に向けていそいそと準備を始めているようだ。<br />
「メイサ、今年はどれくらいのパンプキンパイが食べれるのかにゃあ？」<br />
「パンプキンパイだけを貰うんじゃないんだぞ」<br />
そんな会話をしながら、メイサとロロもハロウィンの準備に取り掛かっている。<br />
ロロがお腹いっぱい満足のいくまでパンプキンパイを食べられるかは、5日後まではわからない。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
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「あいつは今年も来るのかにゃ・・・？」<br />
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...第4話(最終回)へ続く]]></content:encoded>
    <dc:subject>企画・連載</dc:subject>
    <dc:date>2008-10-25T02:33:52+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
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    <title>☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　第2話</title>
    <description>☆第０話　―Sabbath　～魔女の集会～　―
☆第1話　－Witch hunt　～魔女狩り～　―






魔女の領域を荒らすこと無かれ














邪な信念で踏み入れば














生き...</description>
    <content:encoded><![CDATA[☆第０話　<a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/Entry/17/">―</a><span lang="en" xml:lang="en"><a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/Entry/17/">Sabbath　～魔女の集会～　―</a><br />
</span>☆第1話　<a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/Entry/18/">－<span lang="en" xml:lang="en">Witch hunt　～魔女狩り～　―</span></a><br />
<br />
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魔女の領域を荒らすこと無かれ<br />
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邪な信念で踏み入れば<br />
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生きて帰ってなどは来れるまい<br />
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☆ハロウィン企画週1連載雑記☆<br />
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第2話　―<font size="2">witch's domain　～招かれざる来訪者～　―<br />
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メイサの屋敷から少し先の森の中。<br />
松明の灯りを最小限に小さくし、何十人もの人間が身を潜めている。<br />
草を踏む金属の音と金属が擦れあう音が確かにロロの耳に聞こえていた。<br />
どんなに上手く隠れていても森の中に住む動物の声がメイサには聞こえているのだ。気付かないはずなど無い。<br />
「何者だにゃ？」<br />
遠くから聞こえてくる耳障りな音に鬱陶しそうにロロが眉をひそめる。<br />
「隣の国の番犬だな」<br />
音の主達はメイサの屋敷のさらに西の方角、そうカナリアが住んでいた湖のある方角やって来た。<br />
恐らくは、カナリアを捕縛した王国の騎士団か何かだろう。<br />
「ここはもう奴等の領土じゃにゃいにゃ」<br />
「そうだな。あいつらがやっていることはもう」<br />
立派な領土侵略だ。メイサはまだ少し遠くに見える松明の明かりをにらみつけた。<br />
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<br />
カサカサと小さな音を立てて一人の男が騎士団の中へ戻っていく。<br />
偵察部隊だ。<br />
メイサ屋敷のすぐ近くまで行き様子を見てはそれを逐一騎士団長へ報告している。<br />
この偵察部隊の存在をメイサが気付いていない訳も無く、すでに手も打ってあった。<br />
騎士団員の肩に乗っている小さな虫、この虫の鳴き声は魔女とその使い魔にしか聞こえない。言わば、現代で言う盗聴器だ。<br />
そんなことはつゆ知らず騎士団員はある程度の偵察を終え、他の団員が待つ場所へ向かっていた。<br />
「団長！偵察部隊が戻りました」<br />
「よし、報告をしろ」<br />
騎士団全員が息を呑み静かに偵察部隊の報告を待つ。<br />
偵察部隊の騎士団員は、走っていたために荒くなった呼吸を整えると、屋敷の様子を少しづつ報告し始めた。<br />
「はい、魔女メイサは・・・・・」<br />
<br />
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</font><br />
<br />
「メイサ、パンプキンパイはまだかにゃ」<br />
フォークとナイフを両手に持ち、ご丁寧に前掛けまで身に着けたロロはきゅるきゅるとお腹を鳴らしていた。<br />
「今焼いている途中だろ？それより、あいつはどうしたんだ？」<br />
「アローイならすぐくるにゃ」<br />
それよりも早くパンプキンパイを・・・とロロは目を輝かせる。<br />
丁度そのとき、オーブンがチンっと音と立てた。ロロお待ちかねのメイサお手製パンプキンパイが焼き上がったのだ。<br />
「良い匂いをさせておりますね。メイサ様」<br />
焼きあがったばかりのパンプキンパイを切り分けていると、バサバサと翼を鳴らしながらロロの頭上に１羽の烏が姿を現した。<br />
「アローイ、遅かったな」<br />
「申し訳ありません。メイサ様」<br />
コトンとロロの前に切り分けたパンプキンパイを置くと、テーブルの上に降り立ったアローイを見る。<br />
アローイはロロとは違い礼儀正しくメイサに頭を下げた。<br />
「メイサ、食べ良いかにゃ？」<br />
ロロが両手に持ったフォークとナイフでコンコンとテーブルの表面を叩く。<br />
領土侵略などは今はロロにとってはどうでも良く、大好物のパンプキンパイが食べたくてしょうが無いのだ。<br />
メイサが頷くのを確認すると、嬉しそうに焼きたてのパンプキンパイを口に運んだ。<br />
普段は猫舌で熱い物は食べられないが、何故かパンプキンパイだけは別でどんなに熱くてもパクパクと食べるのだ。<br />
「本当にロロが猫舌だと言うのが嘘のような食べっぷりですねぇ」<br />
感心したような、呆れたようなそん声でアローイが呟く。<br />
温かいパンプキンパイの傍らには冷たい紅茶が置いてある。なんとも可笑しい光景だがメイサ達にとってはコレが普通になってしまっている。<br />
「はて、メイサ様。私を呼んだという事は・・・大婆殿へ何かお知らせでも？」<br />
しばらくロロの食べっぷりに唖然としていたアローイだが、はっとしたようにメイサに向き直った。<br />
アローイは烏だ。メイサといつも一緒に居るロロとは違い、主にメイサから他の魔女や大婆のところへ便りを届ける役目を担っている。<br />
魔女達の連絡係は専用の烏達がちゃんと居るのだが、急ぎの用事の時は魔女達の使い魔を使うことがある。<br />
そう、今メイサがアローイを呼んだのは大婆への連絡のためだったのだ。<br />
「表に潜んでいる鼠には気付いているな？」<br />
メイサの問いにアローイは頷く。<br />
「奴らがここへ来るのは私を捕縛するためであろう」<br />
「領土侵略の件をお知らせすると・・・そういうことですね」<br />
騎士団の者達がメイサを捕縛しに来たということは明白だ。<br />
そうでなければ、わざわざ他国に住む魔女の屋敷に近付くはずが無い。<br />
捕縛などメイサにとっては大した問題ではないが、相手が領土侵略をしたとあっては魔女達とて黙って見ている訳にもいかなくなるだろう。<br />
何せ、他国に住んでいる者達にまで捕縛の魔の手が伸びるかも知れないのだから。<br />
「私の合図で屋敷を発て、良いな？」<br />
アローイは深々と頭を下げた。<br />
メイサはサラサラと紙にペンを走らせると、呪いをかける。魔女とその使い魔にしか読めないように細工を施したのだ。<br />
すると、丁度その時メイサが騎士団員に忍ばせた虫が鳴いた。<br />
<br />
<br />
<br />
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<br />
<br />
<br />
<br />
―人間達が来るぞ―<br />
<br />
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<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ビィーン・・・・とメイサの屋敷の周りに張ってある結界が反応している。<br />
窓からちらりと外を見れば、どうやら騎士団の者達がメイサの屋敷のヘ、メイサの領域へ足を踏み入れたようだ。<br />
「ロロ、行くぞ。お客さんだ」<br />
「迷惑なやつらだにゃ」<br />
パンプキンパイをお腹いっぱい食べたロロは満腹になったお腹を擦りながらメイサの後へ続く。<br />
アローイは合図を待つために屋敷の屋根の上へと上っていった。<br />
硬く閉じられているメイサの屋敷へ続く門を騎士団員達がこじ開けようとしている。<br />
「お前達、人の屋敷の前で何をしている？」<br />
何処からともなく聞こえる声に騎士団員達は手を止め誰もがキョロキョロとあたりを見回した。<br />
「魔女メイサ・・・お前に我らが王からの協力要請を通達しに来た」<br />
騎士団長であろう一人の男が歩み出た。<br />
「ここはお前達の領土ではないはずだが？」<br />
「この国もすぐに我らの王が統べる国となろう」<br />
お前の協力があってこそ・・・・と騎士団長の男は続ける。<br />
どうやら領土侵略をしていることに関してさほど罪悪感も、問題もないと考えているようだ。<br />
「私が抵抗すればどうなる？」<br />
「無理矢理にでも・・・捕縛せよとの命令だ」<br />
「ほぉ・・・では、やってみろ」<br />
言葉と共にメイサがその場に姿を現す。<br />
途端に屋敷周辺の木々がざわざわと音を立てる。まるで、自然そのものがメイサの出現に怯えているかのように。<br />
西の魔女と恐れられるメイサだ。その気になれば国一つ滅ぼすことが出来る程度の力は持っている。<br />
そして今は許可無しに自分の領域に足を踏み入れた騎士団に酷く腹を立てているのだ。<br />
「気をお静め下さい。魔女殿」<br />
メイサの出現でどよめく騎士団の後ろから、騎士団員達とは風貌が違う者が現れた。<br />
微かに魔術の力が感じられるが、魔女では無い。<br />
「お前が、カナリアを捕縛した者か」<br />
「如何にも。宮廷付き魔術師ノイズと申します」<br />
ノイズと名乗った男は宮廷付き魔術師だと言った。<br />
しかし、ノイズはどう見ても只の人間。彼の魂からです波長も人間のものだ。<br />
「私は貴女を無理矢理連れて行く気はありません。どうか、ご協力を」<br />
ぺこりと頭を下げて見せた。<br />
「私が素直に付いていくとでも？」<br />
メイサはくすりと笑う。<br />
この青年はメイサの本当の力を理解してはしないのだ。カナリアを捕縛したことで自信が付いたのだろう。<br />
メイサにも魔術で負けることは無いと思っているに違いない。<br />
「あくまで抵抗するというのですね？」<br />
「当たり前だ。私はお前達人間の茶番に付き合う気など無い」<br />
「ならば・・・仕方ありません」<br />
青年の目つきが変わった。<br />
スゥッと瞳を閉じ、呪文を唱える。<br />
ノイズの周りが眩い光に包まれると、やがてその光はメイサに向かって飛んできた。<br />
くるくるとメイサの周りを回りながらメイサを取り囲んでいく。<br />
捕縛術だ。<br />
カナリアもこの術で捕縛されてしまったのだろう。<br />
「捕縛は完了した。さぁ、団長殿。帰還いたしましょう」<br />
「ほぅ、大した力だ。だが、コレで終わりか？」<br />
「！！！」<br />
メイサを包んでいたはずの光が一つまた一つと消えていく。<br />
捕縛術は確かに完了していたハズだ。ノイズには確かな手応えががあった。<br />
しかし、メイサを捕縛するどころか、何のダメージも与えられていない。<br />
「どういうことだ・・・？術は・・・確かに完了していたはずだ」<br />
愕然とした表情でノイズはメイサを見た。<br />
つい先日捕縛した魔女カナリアはこの捕縛術で簡単に捕縛することが出来たのだ。しかし、今目の前に居る魔女にはこれっぽっちも効いていない。<br />
カナリアとは明らかに違う何かをノイズは感じていた。<br />
「愚かな。俄仕込みの魔術で・・・・この私を捕縛などできるものか」<br />
ニヤリとメイサが笑う。<br />
確かにこの青年の腕前なら下級の悪魔ぐらいは簡単に捕縛することが出来よう。だが、メイサほどの魔女の捕縛など、到底出来はしない。<br />
生まれつきの魔女と人間が魔術で張り合おうなどと、無謀な話なのだ。<br />
「人間が魔女に魔術で叶うとでも思っていたのか？バカめ」<br />
「くっ・・・・・」<br />
目の前の青年は悔しそうに唇を噛んだ。<br />
「覚えておけ、コレが魔女の力だ」<br />
メイサの手のひらに光が集まっていく。<br />
それは、ノイズが起こした光とは比べ物にならないくらいの眩い光だった。<br />
逃げるまもなくすぐに騎士団員と宮廷付き魔術師の視界は真っ白になり、遠くなる意識の中に魔女の笑い声が微かに響く。<br />
メイサの圧倒的な力になす術も無かった。<br />
<br />
<br />
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「アローイ。大婆のところへ行け」<br />
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愚かな人間共に裁きを<br />
ハロウィンの前夜祭といこうじゃないか<br />
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<br />
....第3話へ続く]]></content:encoded>
    <dc:subject>企画・連載</dc:subject>
    <dc:date>2008-10-15T23:34:32+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%83%BB%E9%80%A3%E8%BC%89/%E2%98%86%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E4%BC%81%E7%94%BB%E9%80%B11%E9%80%A3%E8%BC%89%E9%9B%91%E8%A8%98%E2%98%86%E3%80%80%E7%AC%AC%EF%BC%91%E8%A9%B1">
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    <title>☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　第１話</title>
    <description>☆第0話　―Sabbath　～魔女の集会～　―







魔女狩り・・・・「魔女」の疑いをもたれた者が、他人の証言または本人の自白によって「魔女」と確定され、処刑されることである　　　　　　　　　　



















...</description>
    <content:encoded><![CDATA[☆第0話　<a href="http://kuromazyozakki.blog.shinobi.jp/Entry/17/">―<span lang="en" xml:lang="en">Sabbath　～魔女の集会～　―</span></a><br />
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魔女狩り・・・・<font size="2">「魔女」の疑いをもたれた者が、他人の証言または本人の自白によって「魔女」と確定され、処刑されることである　　　　　　　　　　</font><br />
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☆ハロウィン企画週１連載雑記☆<br />
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第1話　－<span lang="en" xml:lang="en">Witch hunt　～魔女狩り～　―<br />
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チェラス湖が主　魔女カナリア　国王の命　により　捕縛されたし<br />
<br />
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<br />
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<br />
<br />
<br />
メイサと近隣の王国に住む全ての魔女に届いた緊急の知らせだった。<br />
知らせを見た魔女達は驚き怒りに打ち震えた。<br />
集会の日時は早まり、メイサも含め近隣に住むほぼ全ての魔女が集会場へ集まった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「あら、メイサ。貴女がこんな早く集会に出席するなんて」<br />
「メイサも気になるんだろ？魔女狩りってヤツがさ」<br />
集会場へ着いたメイサの姿を見た魔女は必ずと言っていいほどに驚きの声をあげた。<br />
無理もないだろう。何しろ、メイサは魔女の集会となると渋りに渋りその結果、毎回集会が始まる直前に集会場へ姿を現すのだ。<br />
「何でも、今回捕まったのはあのカナリアだって言うじゃないか」<br />
魔女達は口々に捕縛された魔女のことを話している。<br />
捕縛されたカナリアと言う魔女はメイサが住む森にある「チェラス湖」の真ん中に屋敷を構えていて、「湖の主」と人間達の間で呼ばれていた。<br />
同じ森に住んでいても国境を隔てているために、メイサとは違う国に住んでいることになっている。<br />
「メイサもしばらく静かに暮らせるんじゃにゃいか？」<br />
ロロが言った。<br />
そうだ、カナリアは何故か近くに住むメイサに何かと因縁を付けてくるのだ。<br />
メイサはさほど相手になどしていなかったが、顔を合わせるたびに何かに付けて文句を言われるようでは少々困っていた。<br />
「静粛にせよ、これより集会を開始する」<br />
ドンドンと集会の真ん中にある高台から杖を床に叩き付ける音と共に声がする。<br />
いよいよ集会の始まりだ。<br />
「みな、良くぞ集まってくれた」<br />
一人の老婆が歩み出た。<br />
それがこの近隣の国に住む魔女達を統べる魔女達の長、大婆と呼ばれ近隣に済む魔女達の中で最も強い力を持っているといわれている。<br />
「みな知っての通り、チェラス湖のカナリアが王国によって捕縛された」<br />
「大婆さま！放っておいて良いのですか！！」<br />
何処からか1人の魔女が声をあげた。<br />
「カナリアとて我らの同族」<br />
「王国との協定は」<br />
口々に魔女達が喋り始める。<br />
右からも左からも四方八方から魔女達の疑問と怒りが混ざった声が聞こえてきた。<br />
<br />
<br />
ドンっ！！<br />
<br />
<br />
大婆が先ほどより強く地面を叩くと、ぴたりと魔女達の声が止んだ。<br />
ぐるりと周りを見渡す。<br />
もう、誰一人大婆に対して口を開く者は居なかった。只1人、メイサを覗いては。<br />
「カナリアが住んでいた王国には魔女狩り令が出されたと聞く。それについてはいかがお考えか？」<br />
「魔女狩り令などは建前だ、国王も即位したばかりと聞く」<br />
メイサの問いに大婆はゆっくりとした口調で答える。<br />
やはり、考えることは同じ。王国に出された魔女狩り令など只の建前。本当の目的は別にあるに違いない。<br />
「やはり、我らを戦争に利用する気なのだな」<br />
戦争、カナリアが住んでいる国とその隣国が長らく続けている身勝手で理不尽な行為だ。<br />
多くの者が死に、家が森が焼け動物達も人間達も住む場所を追われている。<br />
長くなりすぎた戦争を魔女の圧倒的な力を誇る魔術を使うことによって終結させる。今回の魔女狩り令とはそういう事だ。<br />
「それならば、カナリアを捕縛しても何の意味もないな」<br />
メイサはくすりと笑った。<br />
「うむ、そういう事だ。カナリアは罰則中の身である」<br />
よって、戦争になど使えはしない。大婆の言葉にその場に居た魔女達は思わず笑を零した。<br />
カナリアは事件を起こし、大婆によって魔女の烙印の上に罰則印を記されている。<br />
そのため、魔女としての力は普段の10分の1しか出すことだ出来ないのだ。それは魔女として最も劣勢であり、普通の人間となんら変わらないほど無力となってしまう。<br />
「愚かな人間達。我らを戦争などのために利用などと」<br />
会場中からくすくすと笑う声が聞こえた。<br />
罰則中の魔女を捕まえても、戦争には使えない。<br />
魔女の研究材料にしようにも、魔女の血は魔女の体から出た瞬間に魔力を失う。<br />
そして人体実験をしようにも、魔女には人間の薬は効き目が皆無なのだ。<br />
何もしなくともそのうちカナリアは開放させるだろう。魔術を使えない魔女は今の王国には必要など無いのだから。<br />
しかし、ここで1つの疑問が浮上した。<br />
「カナリアの使い魔は何処へ？」<br />
そう、魔女ならば使い魔が居るはずだ。<br />
カナリアにも何体かの使い魔が居たことをメイサは知っている。<br />
しかし、主人が捕まったというのに肝心の使い魔の姿は何処へ行ってしまったのだろうか。<br />
「屋敷内に隠れているよ。今、迎えの使いを送っている」<br />
カナリアの命令か、それとも使い魔達の動物としても本能か。<br />
カナリアの使い魔達は屋敷内の何所かへ身を潜めているらしい。主人の力が制限されれば使い間の能力も格段に下がると言われている。<br />
それに、人間達に使い間が捕まれば確実に殺されてしまうだろう。<br />
「しかし、何故カナリアが狙われたのか」<br />
「そうだ、協定はどうなったのだ」<br />
1番最初に魔女狩りの標的になったカナリア。彼女はメイサと同等の力を持つ魔女だ。<br />
そう、そこらの魔女よりも強い力を持った魔女と言えよう。<br />
「見せしめ、だ」<br />
強い力を持った魔女を捕縛できれば、力の弱い魔女達に大きなダメージを与えることが出来る。<br />
人間の方が魔女より強いと思い込ませることが出来ると人間達は考えた。<br />
強い力を持つ魔女カナリアを捕縛したは良いが、実際は魔女達にダメージなどこれっぽっちも与えてなど出来てはいない。<br />
カナリアは罰則中の身だと、近隣の国に住む魔女ならば誰もが知っていることなのだから。<br />
「即位したばかりの新米国王では、我らと国の協定など知っておらぬやも知れん」<br />
大婆が言った。<br />
カナリアが住んでいる王国は国王が新しく即位したばかりらしい。<br />
早く戦争を沈静化しようと思うばかりに、先代の王が大婆と交わした協定を確認していないのではないか。<br />
「何にせよ、協定は人間によって破られた」<br />
それ相応の制裁を与えなければならない。それが満場一致した魔女達の答えだった。<br />
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魔女狩り令についての話の後は来るハロゥインについての会議。<br />
そしてその後は楽しく宴会。<br />
メイサとロロが屋敷へ戻ったのは、集会場へ出発してから5日後のことだった。<br />
埃っぽくなった屋敷中の窓を開けて空気の入れ替えをする。軽く掃除をした後は、風呂にでも入って何もせずにそのままベッドへ入る。<br />
朝でも夜でもお構い無しに眠るのだ。楽しく騒いだ後は静かに眠る。それがメイサとロロの常識だった。<br />
</span>好きなだけ眠るため、放っておけば1週間近く寝ているときもある。<br />
必ずと言っていいほど先に起きるのはメイサだ。ロロはメイサの後にパンプキンパイの匂いで目を覚ます。<br />
今回もそうなるはずだった。<br />
メイサが先に目を覚ますのまではいつも通りだが。<br />
ロロが目を覚ますと、メイサは窓から森の遠くの方を目を細めて見つめていた。<br />
「メイサ？パンプキンパイは・・・ないにゃか？」<br />
「ああ、今作ってやる。それよりロロ」<br />
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お客さんが団体でやってくるぞ<br />
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<br />
ロロが耳を澄ますと、聞こえてくるのは金属が草を踏む音と、ガチャガチャとうるさい音を立てる金属のよろいの音。<br />
メイサが見ている方向を見るとひかえめにしているが、確かに松明の明かりが2つ、3つは見える。<br />
まっすぐにメイサの屋敷へ向かってきているのは明白だ。<br />
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...第2話に続く]]></content:encoded>
    <dc:subject>企画・連載</dc:subject>
    <dc:date>2008-10-09T03:18:47+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
  </item>
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    <title>☆ハロウィン企画週1連載雑記☆　第０話</title>
    <description>





―さぁ、我らの宴はもうすぐ始まる―





人間の諸君、生け贄(お菓子)の用意は十分かな？




我らの宴がハロウィンはもうすぐだ













☆ハロウィン週1連載雑記☆

第０話　―Sabbath　～魔...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<br />
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―さぁ、我らの宴はもうすぐ始まる―<br />
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人間の諸君、生け贄(お菓子)の用意は十分かな？<br />
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我らの宴がハロウィンはもうすぐだ<br />
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☆ハロウィン週1連載雑記☆<br />
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第０話　―<span lang="en" xml:lang="en">Sabbath　～魔女の集会～　―<br />
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「集会の招待状だ、食べるんじゃないぞ」<br />
バサバサと音を立てて飛び立った烏の捨て台詞はこうだ。<br />
ロロは見えなくなりつつある烏の後姿を見つめて悔しそうに爪を立てた。<br />
「ロロはヤギじゃにゃいっ！！！」<br />
<br />
<br />
<br />
何処か知らない王国の西の森のそのまた西に広がる大きな森。<br />
そこがロロと西の魔女と恐れられる強い力を持った魔女であるメイサの住処だ。<br />
「メイサ、入るにゃ」<br />
ノックをしてからメイサの居る部屋のドアを開けた。<br />
すると、部屋からモワンと白い煙のようなものが大量に出てくるではないか。何かが爆発したような焦げ臭いにおいまでもしてくる。<br />
「珍しいにゃ。実験に失敗したにゃか？」<br />
「黙れ。薬の量を間違えただけだ」<br />
ブンっと勢いの良い音を立てて、白い煙の向こうから分厚い本が飛んできた。<br />
本は寸前のところでロロの頭を掠めて、そのまま反対側の部屋のドアへぶつかるとバサっと床に落ちる。<br />
「窓を開けるにゃ」<br />
「ダメだ。良いから、そこのドアを閉めろ」<br />
ロロは不思議に思いつつもメイサの言うとおりにドアを閉めた。<br />
すると、あっという間に白い煙が消えていく。よく見ると、メイサの机の上に開かれている本の中に煙が吸い込まれていっている。<br />
ものの3分で部屋に充満していた白い煙は綺麗に消えてしまった。<br />
「お得意の封印術かにゃ」<br />
メイサの得意魔術の一つである封印術。<br />
一度封印されてしまえば、どんな高等な悪魔でも決して打ち破ることは出来ないと言われている。<br />
この屋敷の地下書庫にもメイサによって本の中に封印されてしまった魔物たちが納められているのだ。<br />
「新薬の完成までもう少しだ」<br />
「メイサは研究熱心なんだにゃ」<br />
「只の暇つぶしだ。ああ、もう窓を開けても大丈夫だ」<br />
メイサの合図でロロが部屋の窓を全て全開にする。実験が失敗した後はこうして部屋の空気を入れ替えるのが常識だ。<br />
暇潰しと言いつつ何日も部屋に篭っては新薬や新術の開発実験をしている。<br />
放っておけば食事も取らずに篭っているのだ。気を付ける様にロロが注意をしても、全く聞き入れる気配などありはしない。<br />
「ところで、その手に持っているものを渡しなさい」<br />
椅子に沈むように腰掛けたメイサはロロが持っている封筒を指差した。<br />
先ほどの烏が運んできた真っ黒な封筒だ。<br />
「そうだったにゃ。コレを私に来たんだったにゃ」<br />
「なるほど、集会の招待状か」<br />
封筒を受け取るなり「やっぱりか」といった表情でメイサは言った。<br />
真っ黒な封筒に魔方陣の刻印、間違いなく魔女の集会の主催者からの招待状であろう。<br />
「行くにゃか？」<br />
「ふん、どうせ目前に控えているハロウィンのことだな」<br />
「行かないにゃか？」<br />
ロロはメイサの膝の上に座ると、鬱陶しそうに封筒の風を切った。<br />
真っ黒な封筒の中から出てきたのは眩しいくらいに真っ白な便箋が1枚。全く何も書かれてなどいない。<br />
スゥッとメイサが便箋の上に手のひらをやると、キラキラとした光が便箋に綴られている文字を浮かび上がらせる。<br />
そう、魔女の集会の招待状は魔女にしか読めないように書かれているのだ。<br />
万が一他の種族の者に見られてしまわないように。<br />
「ほう・・・面白いことが書かれているな」<br />
魔女の集会となるといつも鬱陶しそうにしているメイサが、今回の招待状をを見て楽しそうに目を細めた。<br />
魔女の使い魔であるロロにも魔女達の文字は読むことが出来る。<br />
メイサとロロが顔を見合わせ、ニィっと笑いあった。<br />
「ロロ準備をしろ。明朝には発つ」<br />
「ハイだにゃ」<br />
ロロは瞳を輝かせた。何を隠そうロロは魔女の集会の時に出される食事が大好きなのだ。<br />
集会はいわば魔女達の宴会のようなもの。会議をしながらも宴会を楽しむのだ。その時に出される料理の美味しさといったら。<br />
他の使い魔の仲間との情報交換も出来る集会をロロは毎回ひっそりと楽しみにしている。<br />
</span>「ところでメイサ」<br />
「なんだ？」<br />
ドアの方へ歩いていたロロは急に歩みを止めメイサに振り返った。<br />
「お腹空いたにゃ。パンプキンパイ作ってにゃ」<br />
お腹を押さえてメイサを見る。<br />
「だったらカボチャを採って来い」<br />
スッと部屋の窓から見える庭の畑を指差した。<br />
メイサの屋敷の荒れ放題の庭の一角にはカボチャ畑がある。コレはパンプキンパイが大好きなロロのためにメイサが作った畑。<br />
大好きなパンプキンパイをたくさん食べたいというのがロロがメイサと契約するときに出した条件であり、単純すぎるロロの願いなのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「よいしょ・・・これだけあれば、お腹いっぱいパンプキンパイが食べられるにゃ」<br />
新鮮なカボチャを好きなだけ収穫すると、それを小さな陶器製のバスタブに入れる。そしてロロ自身かバスタブに乗せたカボチャの上に腰掛ける。<br />
すると、のそのそとゆっくりだか、確実にバスタブは屋敷の勝手口を目指して歩き始めた。<br />
このバスタブもメイサが暇潰しにかけた魔法により動くようになってしまった者の一つだ。<br />
メイサは飽きたと言って魔法を解こうとしたのだが、ロロがこれを気に入ってしまったためにそのままにしてある。<br />
「ロロー！メイサは居るか？」<br />
「にゃんだ。またおまえかにゃ」<br />
ロロとバスタブの頭上を、先ほど集会の招待状を持ってきた烏が翼をはためかせていた。<br />
「緊急の知らせを持ってきた。メイサにしっかり渡しておくれよ！」<br />
下げた鞄から、今度は白い封筒を引っ張り出しロロに手渡す。<br />
どうやら緊急と言うのは嘘ではないようだ。烏の嘴がかすかに震えている。<br />
「じゃあ、確かに渡したからな！食べるんじゃないぞ！」<br />
「だから、ロロはヤギじゃないにゃ！！！」<br />
次の魔女の元へと急ぐ烏に向かってロロは叫んだ。<br />
「セバスチャン、急ぐにゃ！」<br />
バスタブに勝手に付けた名前を呼んで、バスタブを急がせた。<br />
緊急の知らせなのならば、すぐさまメイサにこの手紙を渡さなければならない。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「メイサ！」<br />
「なんだ、ロロ。カボチャは採ってきたのか？・・・どうした？」<br />
勢い良く飛び込んできたロロを見て、メイサは訝しげな表情をした。<br />
大好きなパンプキンパイを作ってもらう時に、ロロがこんな風に思いつめた表情をして飛び込んでくる訳がない。<br />
「今さっき、コレが届いたにゃ・・・」<br />
ゼェゼェ言いながら、烏から受け取った白い封筒を差し出した。<br />
「この刻印は・・緊急のものか」<br />
ロロから封筒を受け取ると、その場で封を切り便箋を取り出す。<br />
集会の招待状のように手のひらをかざし、内容を読み始めた。<br />
「メイサ・・・・？」<br />
ロロが心配そうにメイサを見る。<br />
「始まったようだ」<br />
<br />
<br />
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魔女狩りが<br />
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<br />
.....第1話に続く]]></content:encoded>
    <dc:subject>企画・連載</dc:subject>
    <dc:date>2008-10-03T23:24:37+09:00</dc:date>
    <dc:creator>蜂蜜</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>蜂蜜</dc:rights>
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